営業女子のつぶやき〜派遣業界で頑張ってます〜

人材派遣会社の営業が、日常を書き綴っていきます。良い事ばかりじゃないけれど、悪い事ばかりでもない。そんな毎日を、少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

派遣営業のトラブル対応①〜初日のトラブル前編〜

どんな業界で働く営業職の方にも、そして営業職の方意外にも、仕事をしていれば多かれ少なかれ、トラブルってあると思います。

ここでは、「派遣業界ならでは」と思うトラブル(私の実体験)についてお話ししていきます。まずは、「初日前編」から。

「初日」というのは、派遣スタッフの方の初出勤の日のこと。派遣会社にもよりますし、各営業担当にもよりますが、私は初日は一緒に行くようにしています。

理由としては、①初日は心細いし、非常に緊張しているスタッフの方を安心させるため(後々の、関係性構築に繋がります) ②入館手続き等が複雑で、そこを間違いなく伝えることが難しいから ③指揮命令者(初日の受け入れ担当)が突発休などの、不測の事態が発生することがあるから。

朝8時始業で、かつ車で行かないと行けない会社の場合は、いつもより1時間30分以上早く家を出なければならなかったり、意外と大変ではありますが、行かないで「大丈夫かな?」と心配をするよりは、精神衛生上も健康的だと思っています。

さて、そんな初日にありがちなトラブルとしては・・・

[派遣スタッフの方が来ない]

これは、もうそのまま。今日から仕事なはずなのに、駅で待ち合わせのはずなのに、待てども待てども来ない。PCメールに何か連絡が来ていないか?を確認したり、鬼のように電話をしたり、会社に何か伝言が入っていないか電話で聞いたり、そもそも初日を自分が間違えていないか記憶をたどったり・・・ありとあらゆる可能性を考え、そして瞬時に行動をします。

「そんなことある?」と思われるかもしれませんが、4年半の営業人生の中で、3回あります(笑)。

最近の会社の電話は、定時になるまでは留守番電話に転送されることも多く、過去3回すべて私は、とりあえず1人で派遣先に向かい、対面で事情を説明しました。道中、頭の中は朝っぱらからフル回転。まず、どうして来ないのか?来ない事実をどう伝えるか?

そう、一番困るのが、どのように就業先に伝えるか?です。もしかすると、本当に途中で事故に遭ってしまっていたり、私が初日の日付を間違えて伝えていたり、派遣スタッフの方には全く非がない可能性もあります。

なので、まず伝えるのは謝罪。受け入れの準備をしていただいているにも関わらず、スタッフが来ない事を、深く深くお詫びします。その後で、現状の説明を丁寧に行います。

「○時に駅で待ち合わせをしたが、現れない。電話も繋がらず、状況が確認できないが、とにかく今日は出勤ができない。通勤途中の事故が心配なので、とりあえず今から会社に戻って状況を確認して、また連絡します」

そして、ここからが大変。「今日は初日である=契約上の雇用関係が成立している」ので、雇用元としては、派遣スタッフの方の安否確認をしなければなりません。とにかく今どこにいるのか?何が起きているのか?を確認すべく、何十回も電話をかけ、何通もメールを送ります。何時に電話をかけたか、何時にメールを送ったか、すべて記録を残します。そして、約1時間おきに、派遣先にも状況報告も行います。

1日連絡をとり続けても繋がらない場合、次はお宅訪問をする決まりになっています。ただ、実際には私は、お宅訪問はしたことがありません。というのも、「あと30分以内に折り返しがなければ、ご自宅に伺います」というメールをすると、返信が来る確率が爆上がりするから。返信率90%以上です。

派遣スタッフの方からすると、「しつこいなぁ」「察してよ」「話したくない」と、色々な気持ちがあるかもしれませんが、家で倒れているかもしれないし、通勤途中の事故という可能性も捨てきれない中、安否確認をしないというのは、雇用元としては出来ない選択なのです。

ここで初めて、「初日にスタッフの方が現れなかった本当の理由」が分かります。私の場合は、3件とも「他の仕事が決まって、そっちで働くことにした」でした。

「言ってくれればいいのにぃ〜!」と、喚きたい気持ちを抑えて、退職届(雇用契約が発生しているので、出してもらわねばなりません)を郵送する旨など、事務的なことを説明していきます。

そして、ここからが本当の地獄。この事実を、どのように派遣先に伝えるか? それは「派遣営業のトラブル対応①〜初日後編」でお伝えします。

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