営業女子のつぶやき〜派遣業界で頑張ってます〜

人材派遣会社の営業が、日常を書き綴っていきます。良い事ばかりじゃないけれど、悪い事ばかりでもない。そんな毎日を、少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

派遣営業のトラブル対応②〜初日のトラブル後編〜

前編で書いたとおり、「派遣スタッフの方が初日に現れず、かつ他の仕事が決まったので、働くことができません」となった事実を、どのように派遣先に伝えるか?ということです。

初めて、このトラブルに直面したとき、正直私も人間なので、まず「何とか怒られない方法はないか?」を考えました。

・ご家族にご不幸があった。その精神的ダメージで、働くことが出来なくなった
・通勤途中に、階段から落ちて骨折をした。入院が必要になったので、働くことが出来なくなった。

色々な「ウソ」を考えましたが、どれもこれも「ウソ」っぽい。そりゃそうですよね、「ウソ」ですから。あと「ウソ」だとしても、ご家族に不幸があったとか、階段から落ちて怪我をしたとか口にすると、それが現実に起きてしまわないか?不安になるんですよね。

というわけで結論。「そのまんま伝える」というのが、私が選んだ手段です。ただ、ここでポイント。通常、そのまま伝えるとこうなります。

「スタッフの○○が、実は別の仕事も受けており、御社での仕事よりも条件が良かったらしく、そちらで働くことにしたそうです。申し訳ありません」

これを言うと、たぶんメチャメチャ怒られますし、信頼も信用もすべて失います。「いや、そんな他の仕事と天秤にかけて、しかも初日の朝にドタキャンしてくるような人を紹介してきたのか?」と。

でもこれ、実際そうなんです。「別の仕事を受けて、天秤にかけていた」ところまではOKだとしても、「初日にドタキャン」「ドタキャンして連絡がとれなかった」という事が問題で、「お前はそういう人を、うちの会社に入れようとしたのか?」となります。

じゃあ、どうすればいいのか?

派遣先担当者の突っ込みどころがないぐらい、先に全部謝っちゃうんです。

「他の仕事を受けており、そちらの会社で働くことにしたとのことで、御社での就業はできません。私自身が、スタッフが他の仕事を受けている事実を掴めておらず、かつそちらの会社で働くことにしたという連絡をもらえるだけの関係性を築けていなかった事が、原因だと考えています。大変申し訳ありませんでした。」

ここまで謝っても、当然怒られますが、突っ込まれることはありません。そして、ここで「再発防止策」まで提案するか否かですが、私は少し時期尚早かなと思います。正直、こうした突発的な予期せぬトラブルに、瞬時に浮かぶ再発防止策って、たいした策になってないことが多いです。「策」というからには、きちんと振り返って考えて、提示をするのが誠意かなと思います。

営業をしていると、「いやそれ、私が悪いんじゃないし」と思うトラブルに、見舞われる事があります。ただ、自分が1%も悪くない事って、まずもって有り得ません。相手の方が悪くても、30%自分にも悪いところや足りない部分があるのであれば、それを100%に増幅して謝罪をし、100%反省することが大事なのではないでしょうか?

もちろん、相手の怒りを早く収めるためではなく、自分自身が成長をするために。

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